ボディーショップ坂本
2016年、水性塗料へ完全移行
自動車鈑金塗装・ボディーコーティングの専門店《ボディーショップ坂本》は2010年に創業。メルセデスベンツのディーラーからの受注が大半を占めるなど高い技術力で知られている。
2014年に現在地に移転した際に最新の塗装ブースを設置するなど、坂本代表は常に新しい取組みに積極的で、2016年7月には水性塗料への完全移行を行なったとのこと。
「徐々にではなく即日すべてを切替えました。基本の設備と基礎的な技術さえあれば何の問題もないのです。スピードは上がりますしコストは下がりますからデメリットは何もないと思いますよ。水性塗料じゃないと完全に調色できない新しい車もありますし、地球にも身体にもやさしい塗料ですから、100%の自信をもって今後やっていくことができますね」。
その他にも、3MPPSシリーズをフルラインナップで使用、早い時期から測色機も利用されている。「新しい物はかっこいいですから(笑)」と言われる坂本代表だが、新技術の導入には会社運営やスタッフのみなさんに対する確かな想いが込められている。
常に新しい取組み・技術を
「コストを下げることも大事ですが、それだけにとらわれるとケチケチしてしまいます(笑)。私は必要な部分には投資することが大切だと思っています。
例えば測色機はうまく使えば調色時間が半分になりますし、3MPPSシリーズを使えば塗料の無駄も出ません。使いこなせばすぐに元はとれるものなのです。
また、日々進化している技術に対応することが、これからの仕事にもつながっていきます。そして、新しい物を使うことで現場の意識が高くなります。
実は、水性塗料は導入を少し早めました。震災で沈んでいたスタッフみんなの気持ちを高めたいという想いもあったのです」。目の前のことだけにとらわれず、坂本代表は仕事を広い視野で見据えられているようだ。