わずか10年あまりでの急成長企業
西日本自動車が産声をあげたのは今から14年前。 それからあっという間に急成長を遂げ、すでに地域のリーディングカンパニーとして地元の中古車市場を牽引しています。 もともと、独立志向が高かった河野博社長が銀行での勤務を続けるかたわら、実地で地元経済を勉強しながら、地域に還元できる業種として始めたのが中古車売買でした。 「大分は公共の交通機関が不便であり、最寄りの駅やバス停から数10分も歩かなければ自宅にたどり着けないというほどです。 できるだけ手頃でかつ、お値打ち感のあるモータリゼーションの普及が必要だと思いました」と河野社長。 今では5つの展示場を始め、2カ所の鈑金塗装工場、車検・認証工場、カー用品店、保険取扱店、レンタカーなど、車のことならすべてが事足りる地域のカーライフアドバイザーとしての確固たる地位を確立しています。
ユーザー本位の思考が成功の鍵
車に関することならワンストップで済ませられる西日本自動車ですが、それだけではなく、ひとつひとつの要素がそれぞれに高いクォリティを持っていることが顧客満足度の高さの最大の要因です。
中古車だけでも、一般的な車両から、輸入車や高額車両などのプレミアムカー、運転初心者に向けたお得な中古車、果ては車椅子のまま乗り降りできる福祉車両など、ユーザーのニーズに合わせて、展示場ごとにカテゴリー分しています。
特に福祉車両に関しては大分県ではいちばんの品揃えとなり、高齢者や障害を持つ方にとって心強い味方となりました。
スタッフにも丁寧な応対と顧客本位の考え方の教育を徹底し、誰が訪れても心地よい雰囲気作りに成功しています。
「板金・塗装が7名、車検・整備が15名のスタッフで、月に約300台のボディリペアと車検・整備を行っています。
メンテナンスや補修も大切な車を長く使って頂くための大切な要素ですから車両販売以上に重要視しています」。
同社の急成長の秘訣は顧客を第1に考え、地元を活かすという社長の大きな志にありそうです。