地域の足を支え続けた四半世紀
福岡県糸島市志摩野北。マリンスポーツやシーサイドドライブ、また有名なカントリークラブなど、福岡の人々の海と山の憩いを一手に引き受けている風光明媚なエリアです。最近ではそんな土地柄に魅力を感じて移り住むアーティストや若い世代も続々と増え、個性的なギャラリーやレストランなどが軒を連ねています。
この地に25年以上も工場を構えるのがBODY SHOP西崎。一家に3~4台の車両は当たり前という地域において、さまざまな補修やメンテナンスによって人々の交通を守り続けています。
「半島ですので公共交通機関が発達しておらず、クルマがなくては生活できない地域です。農業用トラクターの補修や船舶などを持ち込まれる方もいらっしゃいますね。中には自転車のパンク修理に見えられた方もいます。そうした一般ユーザーの方とディーラー、整備からの仕事などで今のところバランス良く回っています」とオーナーの西崎国博氏。
仕事内容の大小を問わず、地元の方々との交流も密にしながら、着実に「地域になくてはならない存在」という地位を確立してきました。
人材の育成こそ、次なるステップ
これまで仕事の上で大切にしてきたことは?という質問に開口一番、「すべての車両を自分の愛車だと思うことです」という答。それは人材育成の面にも生かされており、一台一台を大切に補修することからしか生まれない信頼の重要性はスタッフにも共通認識としてしっかり刻み込まれているようです。西崎氏自身は現在の従業員の方々が独立して、活躍できるフィールドを広げることを心から望んでいる様子。
自身がこれまでたくさんの方に支えられたからこそ、そのお返しを若い世代に託したいという気持ちがあるのです。
見積コンピュータや塗装ブース、低公害型の塗料の導入など、地域や顧客のことを考えながら、一歩一歩成長してきたBODY SHOP西崎。
技術力とそこから生まれた信頼、そして経営者の真摯な志こそが、どんな時代にもいちばんの武器であることを教えてくれた地域いちばん店でした。